個人事業主から美容室を法人化すべきか

「売り上げも伸びてきたし、なんか良く分からんけど法人化しよ~かな。
なんが違うか分からんけども」
美容室も売り上げが上がったら法人化しましょう!ってネット上でよく見かけますがハッキリと何が違うか理解できていないまま法人化してしまうと経営が苦しくなる可能性大。
法人化とは?
法人化するメリット デメリット
法人化する方法
日本の教育は労働者を作る教育なので、会社経営の知識は自分で学ばないと永遠に知らないまま。
国に搾取されないように学んでおきましょう。
法人化とは?
法人化ってややこしく聞こえますがようは、自分とは別に姿は無い人を作り上げる事おもってもらえば大丈夫。
そして法人化にも種類があり
「株式会社」
「合同会社」
「合資会社」
「合名会社」
上記4つに分かれます。
この中でランク分けをするとすれば株式会社で一番の違いは社会的信頼度が違います。
お金を銀行で借りる際も「株式会社」が一番借りやすいです。
じゃあ株式で!って考えがちですが株式会社は設立する際にいちばんお金がかかります。
金額にして15万円ほど違いが出てきますので要検討。
そのほかにも手続きの煩雑さなど株式会社設立は少しハードルが高いので事前に調べておきましょう。
法人化するメリット デメリット
・自分へのお給料が経費になる
・厚生年金に加入できる
・社会的信用が高くなる
・年金を収める額が増える
・事務業務が増える
法人化すると上記のようにメリット・デメリットがありますので下記に解説。
自分へのお給料が経費になる
何といっても法人化のメリットは自分へのお給料が経費になると言うことです。個人事業主ではお給料を経費にすることができず売り上げに加算されますが、法人化していれば毎月のお給料をまるまる経費にして税金対策することができます。
1つ問題点としては毎月のお給料を一定額で決めておく必要があり、今月は売り上げが良かったから自分のお給料を増やそう!などはすることができません。
あらかじめ役所に自分の給料はいくらにしますと言うふうに申請しておく必要があります。
そしてお給料以外にも、自分が住んでいるおうちなどの家賃も5割ほど経費として申請することができます。
とにかく法人化の1番のメリットとしては経費として落とせる範囲が増えるということです。
厚生年金に加入できる
個人事業主であれば国民年金にしか加入できませんが法人化することによって厚生年金に加入することができます。
この国民年金と厚生年金の一番の違いは65歳を超えてから貰える年金の額が倍近く変わります。
特に美容師さんであれば若いうちは自分の体が動くので売り上げを上げるのは簡単ですが、年齢を重ねていけば同じように仕事をこなすのは難しくなってきます。
その時に国民年金であれば毎月5万円ほどしかもらいないので65歳を過ぎても毎日少しは仕事をしないと生活は難しいでしょう。
厚生年金であれば毎月14万円は入ってきますので老後もゆっくりと過ごすことができます。。
社会的信用が高くなる
社会的信用が高くなるとは簡単に言うと、住宅ローンや車のローンなど、とにかくお金を借りやすくなります。これは法人登記しているのでここの会社は社会的にちゃんとしているなと言うふうに捉えられますのでいろんなところがお金を貸してくれます。
最近では自営業だとマンションの賃貸を借りるのも難しかったりしますので、将来的に結婚などを考えている人は法人化することによってその後のライフプランを立てやすくなります。
クレジットカードの審査なども法人化しておけば圧倒的に取りやすくなります。
年金を収める額が増える
そして続いてデメリットになりますか、法人化すると年金を納める額が増えます。個人事業主の間であれば毎月の国民年金は17,000円ほどで済みましたが、法人化した場合は自分で収めた金額の同額を会社側も収める必要があります。
雇われサラリーマンであれば自分の分だけの年金を納めるのでダメージは感じませんが自分で会社経営して法人化した場合は、自分が社長なので売り上げから払う必要があります。
仮にお給料を15万にした場合は
厚生年金137250円
健康保険料7425円
トータル21150円
このトータルの金額を自分の15万から払い、同じ金額も会社が収める必要があります。
これも自分が社長の会社であれば払うのは自分ですので、なかなか大きな出費ですがルールですので避けられません。
事務業務が増える
個人事業の時とは違い法人化した場合はお金を細かく分ける必要がありますので事務業務が増えます。それに伴い経理の知識などが必要になってきますので美容師さんなど体力勝負の仕事は細かい作業は得意ですが経理等をする体力は残っていません。
顧問税理士をつけるなどして自分は売り上げを上げることに専念しましょう。
まとめ(法人化すべき)
法人化には手続きやお金の事など面倒に感じることが多いですが将来の老後のことを考えるなら厚生年金を納めて置いておくのがベストでしょう。
若いうちにお金を自由に使いたい気持ちはわかりますが後で苦労するか若いうちに少しの我慢で将来楽するか考えたときにどちらが得かは分かりますよね。
個人事業主としてうまくいっている人は法人化を前向きに検討しましょう。