低価格帯美容室フランチャイズ店の給料と実体
低価格サロンにネガティブなイメージを持っていて、決してそのようなサロンでは働かないと、一生接点のない美容師が大半かもしれません。
しかし、多角的に美容業界を見られたり、勉強になる事も多々あり、それを知る為に美容人生の一定期間、中に入る事もアリの様な気がします。
もしくは、入客がなかなか出来ずお給料に恵まれなかった様な美容師が、一定期間、割り切って、働く。
と言うのも、場数をこなし慣れていきつつ、お金を貯める良い機会になるでしょう。
帰郷して見た大手低価格チェーン店の繁盛
筆者自身は、単純に駅チカで通いやすそうという単純な理由で求人に応募をし、一定期間パートで働きました。
その時まで、普通の美容室で働いた経験しか無く初めてのタイプの美容室でしたが、まず「こんなに忙しいお店があるんだ!」とびっくりしました。
予約・指名の出来ないシステムで、開店前からお店の前には必ず列が出来ていて、ほぼ毎日最終受付前に受付をお断りするような状態でとても繁盛していました。
給料・雇用待遇
パートは時給1000円前後で人によってバラつきがあったと記憶しています。
交通費全額支給、社会保険完備、夏休み、冬休み有り、有給休暇有り、産休制度もあったようです。
みなさん健康診断も受けていました。
就業時には、拘束時間から計算された休憩を必ず取っていて、終日出ているスタッフは丸1時間の休憩時間に外に出る人もいましたし、休憩しているスタッフも計算して店内は回転しているので、休憩中に呼び出されることも無かったです。
美容師とは思えない待遇で最初は戸惑いました。
充実した待遇に聞こえるかと思われるかと思いますが、サロンワークは、各メニューの目安時間が定められてあり、それに則って終わり→次の方をご案内すると言う前提で、お客様に時間を伝えてお待たせしているので、時間を意識しつつ数をこなすハードワークでした。
普通のサロンとの類似点と差別化
お客様からしても、「安いお店=諦め」のようなモノを覆され期待値も上がるのでしょうか。もちろん高級サロンのお客様よりはカジュアルなお客様が多かったですが、案外普通にお洒落を楽しんでいらっしゃる方も沢山ご来店されていて、低価格サロンの割に意外と普通っぽいと言うのも、ある意味、差別化に成功していたかと思います。
しかし、なんといっても低価格。都心部よりも所得が低い地方では、
待ってでも安い方がいい。
粗削りでも安い方がいい。
と言う方が沢山いらっしゃり、利用を公言されているかどうかは別として、低価格のサロンが大繁盛しています。
また、地方ならではの差別化と言う点では、ショッピングモールに入っていた為、駐車場がほぼ無限にあると言う事でした。
やはり、車社会で駐車場は必須です。「混んでる。」「けど、行こう。」の条件は揃っていたようです。
私自身、働いてみて、ショッキングな程に需要を感じました。
働きやすい点
しかし、パートでも一定水準を満たしたら社会保障、有給がもらえる等、待遇面が良かった事。
予約、指名が無い為、パートのスタッフがやむを得ず直前の連絡になっても、後ろめたさを感じずに休ませてもらえる。と言う点はとても働きやすい点であったと思います。
また、サロンとしてのマニュアルが確立されている為、様子を見て人に合わせる仕事と言うよりも、あくまでもマニュアルに沿って仕事をするスタイルなので、割とあっさりとした人間関係だったと感じていました。
働きにくい点
身内や友人が来店した際は、特例の様な形で、指名を受けて担当していましたが、決められたシステムと時間でやらなくてはいけないのが心苦しかったです。
経営母体は都内・他業種
社会保障、有給休暇、休憩、ボーナス、また定期的に座学研修もありました。
本社が東京都内にあった為か、時給や給料が田舎の水準に合わせて低め、と感じる事もありませんでした。
まとめ
低価格サロンにネガティブなイメージを持っていて、決してそのようなサロンでは働かないと、一生接点のない美容師が大半かもしれません。しかし、多角的に美容業界を見られたり、勉強になる事も多々あり、それを知る為に美容人生の一定期間、中に入る事もアリの様な気がします。
もしくは、入客がなかなか出来ずお給料に恵まれなかった様な美容師が、一定期間、割り切って、働く。と言うのも、場数をこなし慣れていきつつ、お金を貯める良い機会になるでしょう。
大切な事は、それでいいや。とならない事だと思います。