美容師社会も少しづつ変化?福利厚生が手厚くなってきた今…
美容師というイメージは、色々なイメージを持たれています。
ネガティブなイメージの1つとして、「福利厚生」がないという事です。
筆者も美容師として働き始めたのが20歳。世間知らずだった上に、保険の事や税金の事などよく分らず入社し、後々後悔することも多かったです。
普通リクルートでは記載されていて当たり前の「社会保険」も、美容師の求人では書いて無いことも多いのです。
なぜこのようなことになってしまうのか、これからはどうしたら良いのか、などひも解いていきます。
福利厚生とはなにか?
法的福利厚生・・・社会保険料(雇用保険、健康保険、労災保険、厚生年金保険など)を会社が一部負担してくれること
法外福利厚生・・・交通費や家賃補助など会社独自のもの
会社ではあって当たり前のものだったりしますが、美容室では意外と無いものだったりするのです。憧れのお店などに勢いで入社してしまうと、仕事には満足できても、このような保険が無い美容室も多いので後々後悔する事もあります。
なぜ、他の企業に比べるとこの様な事が起きるかというと、美容室には「法人」と「個人経営」の2パターンあり、個人経営のお店は、社会保険の加入が「任意」になるからなので す。
そして、「個人事業でも5人以上働くと加入が義務」になるところを、美容師は免除されます。
この様に、個人経営として出店している美容室は、福利厚生に入らない所も多いのです。
福利厚生に加入すると、保険の3割~半分程を会社が負担します。
小規模や人数が少ないと、その分の負担が大きくなるので個人経営のお店が多いのではないでしょうか。
しかし、今現在、特に地方や地域密着型サロン、都内でも幾つかの店舗を持つ会社は、昔にくらべ加入しているところが増えていると思います。
憧れではなく、現実的に働き方を考える若者が増えているからなのではないからかと思います。美容学生も就活で選ぶポイントが「福利厚生」を選択肢に入れて当たり前の時代です。
美容師の働き方で、福利厚生は必要なのか?
なので、一人一人の月の売り上げを上げつつ、アシスタントの分も賄う必要があります。
そうなると、働き方も一層頑張る必要があります。また、筆者も働いていた会社が途中で雇用保険に加入し安心したのも束の間、保険を引かれると手元に残るお給料が減りました。
美容師の年収は元々300万に届かない割にはハードワークです。
社会的安心はあるもの の、遠い未来よりも食べていくのが精一杯の今をどうにかしたい…というのが本音でした。
手元に残るお金を1000円でも増やしたい…。
もちろん大人になった今ふりかえれば、最初から福利厚生が整ったお店を選べば良かった なぁとも思いますが、当時の私には、お金よりもそこで働くことが夢だったので、そのような選択肢は無かったのだと思います。
後悔はありませんがとても勉強になりました。
今現在はパート美容師として働いていますが、保険など整っているのでとても安心して働けています。
福利厚生が整ったところで働いたほうが良い人
社会保険や厚生年金などは家族の分も加入できますし、女性は産休・育休などもあります。
1年以上働くのが条件だったりしますので、家庭を持つにあたって計画的に進めたい方などは、転職をしても良いのではないでしょうか。
また、2020年新型コロナウイルスが流行り、都内では営業を中止したり、入客人数を減らしたり、そもそもお客様が美容室の為にサロンの出向くことにも抵抗を感じています。
筆者は緊急事態宣言から2ヶ月間、完璧に仕事がお休みになってしまいましたが、6割りほどのお給料を貰うことができました。
普通の企業なら当たり前のことも、美容師としては有難いことなのです。
これが、保険がなかったり、個人事業・面貸しサロンで自由に働いていると、国に対し手続きを依頼したりなど自ら調べて動かなくては行けなかったり、気持ちの不安も多いと思います。
売れっ子美容師で蓄えが沢山ある人でなければ、やはりこの様な緊急事態にも対応してくれて、安心できるお店で働くことが大切だと思います。
まとめ
求人情報などを覗いてもそれが売りだったり、大きく記載されていたりするお店が多いです。
夢だけや勢いだけではなく、自分がどんな美容師になりたいのか、どのように働きたいの か、よく考えてお店を選ぶと良いですね。
社会的に安定した会社を選ぶのも美容師を長く続ける為に必要な事かと思います。