人見知り美容師からの脱出方法

筆者も人見知りする美容師でした。仕事入りたての時は、申し訳ないけれども、シャンプー三人したら、もうお客様来なければいいのに。と、思っていました。
シャンプーはそれほどお客様と話さないですよね。なのに当時の私はそう思っていたのです。最悪ですね。
しかし、そんな筆者も、今では普通にお客様と話す事ができます。美容の仕事は好きなのに、人見知りでお客様と話す事が辛い方がいたら、参考にしてみてください。

人見知りの原因

人見知りは、性格的なものと、今までの経験や、環境などの複合的なもので違いがでてきます。
性格的なものですと、元々が一人好きでコミュニケーション不足や、恥ずかしがりやなどです。
一人好きは人と何を話したらいいかわからない事があります。恥ずかしがり屋は声を出すことや自分の意見を言う事が恥ずかしいのです。
経験や環境が原因ですと、いじめを受けていたり、恥をかいてトラウマになっていたり、つらい経験をしていた場合に、人が怖く思え人見知りになりやすい傾向にあります。では、脱出方法を見ていきましょう。

脱出その1. 理論を知る

まず、人見知りの方によく見られる態度。距離感です。
人への警戒心が強く、一定の距離感をとってしまうので、相手も同じく警戒してしまいます。
大体、二人の距離感はお互い様になります。
自分が距離を取ると、相手からも距離感を持たれます。しかし、考えてみてください。
ここは、美容室であなたは美容師、相手はお客様です。
お客様はお金を払って美容室にいる時間を楽しみにいらしています。
コミュニケーションも仕事の一つです。それを頭に入れておきましょう。
そして、もう一つ、覚えておいてほしい事があります。【コアパーソナルプロジェクト】という言葉があります。
これは、心理学のお話なのですが、人間は自信のある分野や自分の興味ある分野であれば、本来内向的な人でも外交的になるのです。
では、あなたが今すべきことは何かわかりますか？そうです。美容の技術や知識を身に着けて自信をつける事です。

そうすれば美容室でのあなたは、人見知りが薄れます。知識や自信がつけばつくほど薄れていきます。

脱出その2. 人を読む力をつける

人見知りの方だけではないのですが、美容師は人を読む力が必要です。
お客様のちょっとした態度や顔つきで、気に入っているか、そうでないかを見極めたりします。
口で気に入っていると言ってもお客様は美容師に気を使っていることも多いのですが、態度はうそをつきません。よく見る事が大切です。
また、美容師はそのお客様がどんな人なのか、と興味を持って推測しながら確認していく作業も必要です。
興味があると、質問が出てきます。それを話題にすればいいのです。何を話していいか困る方はこの力をつけるように努力しましょう。

脱出その3. 技術に自信をもつ

理論でも書きましたが、とにかく仕事をこなしていくと、自信が生まれてきます。
未知なものに人は恐怖を感じます。
仕事でも、わからない、できない事があるとものすごく緊張します。しかし、何回も同じことを繰り返したものは、これはやったことがある。と安心して作業できます。
仕事ができれば自信がつきます。
自信がつけば【コアパーソナルプロジェクト】によりお客様にも緊張せず外交的になれるのです。

脱出その4. 鉄板ネタをもつ

自分の鉄板ネタを数個持っていると使えます。内容って実はなんでもいいんです。
お客様は美容師の話し方や笑っている美容師を見て安心したいのです。
実はお客様の方が緊張していたりします。
こちらは自分の職場、言わばテリトリー内、お客様はテリトリー外です。
ですので、美容師が自分は人畜無害ですよー。と、安心させてあげることも大切です。
相手が安心すれば、自分も距離感が同じになりますから、安心します。
内容がなんでもいいにしろ、笑える話はおススメです。
明るい話題は周りも明るくします。
また、自分の興味ある事を増やしていくのもおススメです。
興味あることは話が尽きませんし、やはり外交的になります。
仕事だけでなく、あなた自身の個性もふやしていきましょう。
そうすれば美容師としての魅力も増します。

まとめ

さて、本当の事を言うと、私は今も人見知りです。
しかし、美容師で仕事をしている間は人見知りをしなくなりました。
これらを実践してきたからです。
また、結構美容師さんは人見知りする方は多く、それは有名な美容師さんであってもです。
皆さん経験値を上げて自分なりに克服しています。克服するまでには、個人差はありますが、ある程度時間がかかります。
しかし、仕事を頑張って続けて行けば、人見知りで辛いと思う事はなくなっていきます。
技術も人と接する機会も場数を踏んで、是非人見知りを脱出してください。