バックシャンプーのプロセス ウイッグ工場

美容室のシャンプー台には横で洗うシャンプー台とバックで洗うシャンプー台があります。
私が務めていた美容室はバックで洗うシャンプー台でした。
バックで洗うシャンプー台は、ヘッドスパやマッサージするのに最適でマッサージをしやすい体勢や、お客さまの身体に負担かからないようにするために生まれました。
私が美容室で経験したバックシャンプーの素早く丁寧にバックシャンプーをするテクニックを紹介していきます。

バックシャンプー前の準備プレーンリンス

バックシャンプーをする前に準備する事。予洗いすすぎ方を紹介していきます。

・お客様をシャンプー台へご案内します。シャンプー台に座って頂き、タオル、シャンプークロスをかけます。この時に首は苦しくないか、失礼します。など一言お客さまに確認すると感じが◎。前髪をとかして、湯温チェック。バックシャンプーは座った状態に近いまま髪の毛を濡らすので、お湯が顔に流れやすいので、手ぐしで前髪を、バックにとかしておきます。

・プレーンリンスを始めます。最初にフェースラインを濡らしていきます。お客さまの顔にお湯がかからないように手でフェースラインをガードします。シャワーノズルは、お湯を受ける手と少し距離をあけて、頭皮に平行な角度にすると◎。

・右サイド、左サイドのもみあげを流します。濡らすときは、左手の小指側面を耳に当てて、お湯が耳に入らないようにしっかりカベをつくります。左サイドは、シャワーノズルを持つ手とカベをつくる手が逆になるので注意します。

・次に頭頂部を流します。地肌までお湯が髪の毛に行き渡るように、手にお湯をためて、髪の毛をかき分けながら濡らします。こうすると頭皮の汚れがよく落ちて、シャンプー剤が泡立ちやすいです。

・次に耳後ろを流します。右手の親指で軽く持ち上げて、小指側面は首筋にそわせてカベをつくります。右手の親指のつけ根にお湯を当てるようにすると、耳にはいることなく濡らすことができます。

・最後はネープ部分(後頭部)を流します。左手で、ネープを支えながらカベをつくります。ネープはお湯を行き渡らせにくいので、ネープを濡らすときは、シャワーノズルを左右に動かして、左手の指先から手首にお湯を当てると、しっかり濡らせます。

シャンプー

シャンプーのポイント・プロセスを紹介していきます。

・1線目。シャンプー剤をつけてしっかり泡だてます。センターから洗います。シャンプー剤の泡が顔にかからないように左手でカバーしながら、人差し指、中指、薬指の3本を横に動かします。もみあげだけは、指を斜めに動かして洗います。

・2線目、3線目。センターからサイドに向かって両手を同時に動かして、5本の指を縦に動かして洗っていきます。「1、2、3」とリズムをとって、「1」のときに力をいれて強弱をつけながら指抜きをして洗います。こうすると髪の毛が絡みにくいです。次に、1線目から3戦目の正中線を洗います。指は横に動かします。3線目まで正中線を洗うことで、洗い残しがなくなり◎。

・4線目。サイドからセンターに向かって洗っていきます。2、3線目と同じですが、今度は手の平が上になります。

・5線目。右手の指は動かしながら左手で頭を支えて、縦に指を動かして洗っていきます。指と指の間隔を少し広げるようにすると、とどきにくいところもしっかり洗え◎。

・この後は2回目のシャンプー。これまでと同じように洗ったら、洗い残しをなくすため手をクロスして洗います。両手を交差させて、指を横に動かして頭全体を洗います。

・泡を洗い流したらやさしくタオルドライ。ゴシゴシこすると髪の毛を痛めてしまうので注意します。バックシャンプーではG.P付近に髪が集まります。特に丁寧にドライします。その後、タオルでターバンをつくってからお客さまをおこします。

バックシャンプーのプロセス・ポイントを紹介してきました。バックシャンプーは美容師さんが腰が痛くなりにくいシャンプー台です。
バックシャンプーはとにかく腰が楽。
メニュー展開も広がります。
お客さまにマッサージしている感を感じることができるシャンプー台です。
私の経験ですが、お客さまの意見によると、バックシャンプーの方が楽だという意見の方が多かったです。

ウイッグ工場

巻いたり、染めたり、切ったり。美容師さんは必ずお世話になっているウイッグ。
とっても身近な存在のウイッグ。
ウイッグはどうやってつくられているのか、ウイッグはできるまで長い道のりをたどります。
そんなウイッグについて紹介していきたいと思います。
ウイッグの毛はどこから?はじまりは中国、人毛集めから。
片方が切りそえられた「シングルドローン」、両方切りそえられた「ダブルゾーン」、切りっぱなし状態の「三編み」と3つの形があります。
化学処理で髪質を整えます。
集められた人毛はいろんな髪質がまざっているので、良いものを選別して、キューティクルを整えたり、長さ別に分けたりしていきます。
手順は、髪の毛の選別→酸性処理→中和→シャンプーリンス→脱水乾燥→コーティング→長さ別に種分けです。
ウイッグマスクづくり。
型からつくるので、この段階では凸凹はありますが、まだのっぺらぼう状態。薬剤や熱にも強い塩化ビニール系素材が使われているそうです。
植毛はすべて手作業。
ウイッグ1台でウイッグの毛穴の数は、約25000個。
特殊な針を使って、毛を4本~5本すくって植えるという作業を手でしていきます。
25000回繰り返して完成するのに、4日~5日かかります。植毛完了。
植毛が終わって、中国での作業は終了です。
植毛スタッフの人たちが、長時間かけて製作した植毛マスクが集められ、空輸で中国から日本へ送られます。
ウレタンを注入して立体的な顔型に。
日本に着いて検品したら、専用機械によって、形成型につけたマスク内にウレタンを注入します。
ウレタンはマスク内で膨らんで、表面を押しひろげて顔の輪郭を成形してくれます。
土台がつけられて、ウイッグらしくなったら、中間検査です。
ウレタンがきちんと膨らんで、きれいな顔の形になっているか外観を細かくチェックします。汚れも拭き取ります。
メイクの時間。まゆ、瞳、アイシャドウ、チーク、リップなどを特殊塗料で描いてメイクしていきます。
メイクも、1つひとつすべて手作業です。1人の職人さんがフルメイクを担当するそうです。
完成、最後の検品。
メイクアップ終了後、汚れはないか、メイクはきれいに仕上がっているか、外観を最終チェックします。ていねいにブラッシングして完成します。
1つひとつをていねいに箱詰め。
最終チェックをくぐりぬけたウイッグたちが、1つひとつ箱詰めされていきます。
こうして、長い時間と多くの人たちの手をかけたウイッグは、全国の美容院や美容学校へ送られていきます。
ウイッグはどうやってつくられているのか、ウイッグはできるまで長い道のりを紹介してきました。
ウイッグの植毛スタッフの条件は、指先が器用で忍耐強い性格であること。
視力は1.2以上。
体力、集中力のある若者であることになっているそうです。
1台チクチクチクチク25000回繰り返し完成するのに4~5日かかる・・・。
納得できる部分もあると思いました。

まとめ

バックシャンプーのプロセス ウイッグ工場を紹介してきました。
バックシャンプーは手順を覚えたらとても楽しくて、1時間でもシャンプーできてしまうシャンプー台です。
実際私もアシスタント時代まだシャンプーしかできなかった頃1時間くらいシャンプーしていてもしんどくならなかったです。
お客さまの頭の先に美容師がたってシャンプーするので、威圧感もなく、美容師は立ったままシャンプーできるので腰の負担や、マッサージシャンプーに集中できるので良いです。
ウイッグは、美容学校時代、アシスタント時代とてもお世話になりました。
練習やコンテストで100体くらいはカットしたかもしれません。
ウイッグは技術力をアップしてくれて、ベースカットの練習がどんどんできます。
ウイッグはどうやってつくられているのか、ウイッグはできるまで長い道のりをたどってみました。
これを読んだら、ウイッグに対する考え方が変わるかも!?参考にして頂けたら幸いです。

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