美容室カット料金の決め方
『よし!来年には自分のお店持つぞ〜儲けるためにカット料金は高めに、、、でも高すぎて誰も来ないかも。うーん』
自分で美容室を開業しようと決めたら、立地などの次に大切な価格設定。
その中でもカットの料金はすべての軸になってきますので適当につけたら後から泣きを見ることになります。
・カット料金の決め方
・特化型スタイルで売る
・カット+プチサービス
本記事は筆者が美容室を開業してあとからこうすれば良かったなと感じる実体験から書いてますのでリアルな声です。
カット料金の決め方
単純に6000円のカット料金の美容師と3000円のカット料金の美容師がいれば、片方は1時間で1人切って6000円でも3000円のほうは1時間で2人切らないと6000円になりません。
独立してのんびりと営業したい人は高単価にすべきで、自分は施術スピードが早いと思う人はカット料金を安くしても良いでしょう。
補足としては自分がターゲットとするお客様の年齢層でも料金は考える必要があります。
お金を持っている高級志向なお客様であれば料金は高くても大丈夫ですが、学生やファミリー向けのお店を目指すのであればあまり高すぎるカット料金ではリピーターになりにくいでしょう。
まずは自分のお店のコンセプトをしっかりと考えてから料金は決めましょう。
いちど料金を決めてしまうとお店を始めてから値上げするのは難しいのでじっくりと考えるべき。
個人的な意見としては1人でお店を運営する場合は高くしておかないと体力勝負なとこになりますので、年齢を重ねてからは厳しくなります。
○○カット特化型スタイルでも面白い
美容師であれば誰しも自分が得意なヘアカットスタイルがあります。
レディースのショートヘアカット、ボブカット、レイヤーカットなどどれか1つでいいので売りにすることによって、あなたの得意なスタイルを求めるお客様が必ずいます。
実際にSNSを見るとショートヘアのみを載せている美容師さんなどもおり、ショートヘアを求めるお客様のリピートがかなり多いです。
自分の得意なワンスタイルなので施術スピードも速くなりますし、お店のブランディングも強くなるのでお勧めの方法です。
コンビニの数より多い美容室のなかで、自分のお店を選んでもらうための工夫としても特化型はオススメ。
カット+プチサービス
カット+プチサービスと言うのは、カットのあとに簡単なトリートメントやヘッドスパなど一番安いカットメニューにプラスして施術することによって単価を上げる作戦です。
ここで大切な事は、カットが終わった後に勝手に無料でこのサービスをしてあげることです。
いろんな美容室に行くとセット面の横にトリートメントやスパなどのポップがありますが、あれを見てお願いするお客様はあまり多くありません。
美容室の材料代はそんなに高くないので、まずはケチらずに無料でしてあげることによって喜ばれます。
そしてその無料でサービスをした後に、今後も継続してトリートメントやスパをしないとどのような影響が髪や頭皮にあるかを説明します。
これは中国の高級な美容室の話ですが、そこのお店ではマイクロスコープなどを使って頭皮の状態を無料でチェックして、お客様が帰られた後に連絡先を交換しておき頭皮のチェックした状態を送ります。
その時にこのまま放置しておくと、どんどん髪がが細くなるというふうに伝えることによって、次回そのお客様が来られた時に頭皮改善ヘッドスパなどをお客様側からお願いしてくれますので、美容室側としてもセールスせずに楽にものを得ることができます。
まずは無料で勝手にやってしまいましょう。
番外編~安売り店の末路
もし番外編になりますが安売り店の末路と言うことでお話しさせていただきます。
私の知り合いでお店をオープンした方がいるのですが、その人は高級な美容室が並ぶお店の中に格安店として出店しました。
高いお店が多い中逆に安いお店を出せばうまくいくと言うふうに考えていたようです。
確かにお客様はオープン初日からかなりの数入ったようで最初はうまくいったと喜んでいましたが、それから数ヶ月してまた話を聞いたときに『マジでキツすぎる』と嘆いていました。
それもそのはず、今まで勤めていた時と違いアシスタントがいないのでカットからシャンプー、ドライ、セットまで全部自分でする必要があります。
それに合わせて電話対応などカットの途中で手を離さないといけない場面もありてんやわんや。
休もうと思っても格安店なので数をこなさないと売り上げが上がりません。
まさに地獄のようですね。
まとめ(カット料金の決め方)
・自分の価値を高めて売り上げも伸ばすべき
美容師は結局のところ安売りしてしまえば体力勝負。
年をとったらきついので、最初からカット料金を高めに設定するか、自分の価値を上げる選択肢をとりましょう。
みんなでお金持ち美容師を目指して。