フランス人のヘアスタイルと美容室

フランス人のヘアスタイルといえば、どのようなイメージがあるでしょう。日本の美容室では、外国人風ヘアスタイルというカテゴリもありますね。
カラーも、アッシュやマットのようなナチュラルな欧米人の髪色をまねするくらいです。日本人からみたら憧れるヘアスタイルの対象かもしれません。
今回は、フランス在住の私が、ヘアスタイル事情・美容室などをご紹介していきたいと思います。

日本人美容師の私が感じるフランスでのヘアスタイル事情

日本から来て私が感じたことは、フランス人は、全体的に日本人よりもヘアスタイルがシンプルで簡素だということです。
それは、日本では学生のころから髪にレイヤーを入れたりするのも普通ですし、高校生くらいから学校が自由であれば、カラーをしていたりします。
また、キッズスタイルでも、前下がりボブをしてる女の子がいたり、2ブロックの男の子がいたりと、日本では普通の光景だと思います。
ですが、こちらは、学生は段差のないシンプルなロングが主流ですし、髪を巻いたりしている人なんかもほとんど見ません。
なので正直、フランスに来た当初は少しがっかりしました。
日本から来た私は、日本の雑誌でみる限り、オシャレな人たちが多く、ヘアスタイルも当然にこだわっていると思っていたからです。

ですが、やはりヘアスタイルのルーツというものは、感じます。フランス人の髪質は柔らかく、普通にカットしても無造作な柔らかい質感になります。
アジア人と比べると頭の形もウイッグのように丸いので、シンプルにカットしても綺麗に収まるのです。
なのでシンプルなのにサマになるというか…、この絶妙なバランスを、グラやレイヤーを駆使してヘアスタイルを今まで、作っていたのだなとつくづく感じました。

年代が上がるにつれ、女性の方は、ヘアスタイルを楽しんでいるように感じます。
日本のように、ヘアスタイル雑誌もほとんどありませんし、シーズンごとの流行ヘアスタイルもありませんので、あくまで自分の主観やライフスタイルというものです。
恋人がこのヘアスタイルが好きだからとか、年代を重ねた女性の方でもそのようなオーダーをされます。
ハイライトも8ミリチップくらいで分かりやすいもの。日本の様に、立体感というより、存在感重視のハイライトを好まれます。
年配の女性で潔いショートスタイルなんかは、後頭部も丸く、シルエットがとても綺麗なので、うっとりします。

求めるものやライフスタイルにも違いがあるので、どちらがというのは一概に言えませんが、日本で育った私の感覚としては、今現在、技術的なレベルの高さというのは常にヘアスタイルや薬剤などを開発している日本にあるのではないかなと感じます。
ただベーシックでシンプルかつナチュラルなヘアはフランスなのかなと感じています。
あくまで個人の主観です。
ご了承ください。

フランスの美容室に行ってみました

では、フランスでの美容室はどうなの?ということで、一度行ってみました。

私が行ったのは、個人店で、その店の主らしき人にシャンプー・カットしてもらいました。 まず来てすぐに、「髪が多い、そして硬い」ということを連発されました。
日本人美容師目線では、「それは、タブーなのでは。」とも思いましたが、アジア人の少ない街なので、本当に驚いたのでしょう。
ヘアスタイルは、「レイヤーを入れて髪をすいてほしい」と説明しました。フランスでは、髪をすくなどほぼしないので、「おかしくなる」と言われましたが、負けじと理由を深く説明しました。
こちらでは、何故それを自分はしたいのか、やや感情にのせて説明すると、共感してしてくれることが多々あります。
ヘアスタイルに関しては、レイヤースタイルよりも、ワンレングスを勧められました。
そちらの方が、髪のツヤが分かりやすいと言われました。
理には適っていますが、「私の髪の多さでワンレングス!!」と思うと、ありえないと思ったので、お断りしました。

カウンセリング後シャンプーです。
かなりのソフトタッチです。こちらでは、硬水、空気が乾燥しているため、髪を毎日洗わない人が殆どです。フランスの美容師がそれを推奨しているくらいですし、日本とは考え方が違うのです。
だからなのか、かなりデリーケートに洗われました。日本の様に、「流したりないとこはありませんか?」なんて聞いてくれないので、ちょっとものたりないなあと思いました。

次にカットです。元のスタイルがロングだったということもあり、立たされてカットされました。日本の様に、お客様目線ではなく、美容師目線です。
立ってカットされるなんて、美容学生の頃、先生のデモンストレーションで、見えやすいように立たされた以来でした。
ベースカットはキッチリとしてくれたのですが、やはり、セニングはそこまで入れてもらえずでした。セニングの経験がそこまでなさそうなので、不安に感じたので「お家で自分で入れよう」と思いました。

カットは、ボックスカットでレイヤーを入れたスタイルです。
きっと、白人の髪質や毛量なら程よい厚みがでて、いいのかもしれませんが、アジア人の私には、丸みがなく、なじみ感が足りないレイヤースタイルになりました。

シャンプーとカットとブローで75ユーロ(1万円位)でした。大分、高いと思いましたが、丁寧さや、感じは良かったので、納得することにしました。

まとめ

今回は、美容師目線でのフランス人のヘアスタイル、美容室というテーマで書かせていただきました。

美容室に関していえば、行った方から、色々なことを聞き、あまり期待せずに行ったので、まあまあ良かったかなという感じでした。
フランスの美容室だから凄い!という気持ちで行ったら正直ガッカリしていたかもしれません。
また、フランスの国民性からしっかり自分の意見を主張しないと、思いは通じません。
基本、アーティスト目線で説明をされるので、私が、主張せずに鵜呑みにしていたら、ワンレングス、セニングなしスタイルになっていたことでしょう!

正直、日本の美容師にカットしてもらいというのが本音ですが、長年住むならこちらの美容師さんを自分のスタイルを分かってもらえるように慣れてもらっていくという考えもいいですね。

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