東京都板橋区の美容室チェーン店で働いた時の実態
東京都板橋区は「昔ながらの商店街プラス住宅地」です。
治安は悪くなく、物価が比較的安い地域です。
池袋等の都市部にも店舗はありましたが、田舎から上京してきた筆者にとっては、ちょうど良い東京の田舎で、とても愛着を感じで過ごせました。
高卒、美容学校通信生でチェーン店に新卒入社
学費の補助等は無し、(当時、通信2年制で、学費は60万円程でした。)
新卒で、15万円弱位の給料だったと記憶しています。
休みは、月6日、有給無し、社会保険無し(途中から保険はやってくれました、厚生年金は無し)、交通費支給、社員寮有り(月3万円)、9時過ぎの出勤から21時頃までの営業時間に、就業後には終電まで練習をします。
月6日休みのうち1日は会社行事が入り、ミーティングや会議は月に5~6回営業後や早朝に行われていました。
美容業界としては普通でしたが(と思っていました。)、一般社会で生活している人からすると、劣悪な労働条件と感じられたでしょうし、今は時代が許さないでしょう。
ある時期から、練習時間は就業時間では無いと了承している・有給は買い取り、と言った旨の念書を社員に書かせていたと記憶しています。
配属先は板橋区
治安は悪くなく、物価が比較的安い地域です。
池袋等の都市部にも店舗はありましたが、田舎から上京してきた筆者にとっては、ちょうど良い東京の田舎で、とても愛着を感じで過ごせました。
アシスタントの基本給プラスα
その集客方法は、今はsnsやブログに変わってきているかと思います。
自身もチラシを配る行為や、チラシを配る美容室に疑念を感じつつも仕事としてやっていました。現にチラシ配りが受け入れがたいが為に退社を選ぶ人もいましたが、来店のきっかけを作る一つの手ではありました。
チラシには、印がつけてあり、自分が配ったチラシを持って来店したお客様がいらっしゃったら、1人あたり150円が給料にプラスされ。アシスタントにも還元される仕組みでした。
この様なシステムになっている美容室は結構ありましたが、戻ったらいくら?、に関しては会社によって差があるようです。
チラシ配り以外に、アシスタントでも給料に反映される物が、店販売り上げでした。
こちらも、一商品に対して150円が給料にプラスされました。
仮に一ヶ月にアシスタントが、チラシ配りをして50人新規のお客様がいらして、店販を、5つ売り上げると、8250円(7500円+750円)が、基本給にプラスされると言う事になります。
技術チェックと給料アップ
アシスタントが入社して一番初めに、国家試験やコンテスト仕様のワインディングを練習させる会社だったのですが、だいたい半年から1年位の内にある基準のレベルに合格すると、 シャンプー、カラー、ブローなどに入客する事で、カット以外の技術にも歩合がつくようになりました。(20円とか固定の金額でしたが。)
技術チェックをクリアして、ジュニアスタイリストで21万円、スタイリストで25万円でした。
ある段階で感じた地域格差
しかし、料金設定が都心部の店舗と差があり、他店舗のスタイリストよりも入客数が多いジュニアスタイリストとなっていましたが、仕事量に対して売り上げが少なく、なかなか評価されない日々が続きました。
その後、新宿区の店舗に移動になり、仕事量はさほど変わらず忙しかったですが、客単価が上がった為、急に個人売り上げが上がりました。
その様な社内の事情もですが、客層も変わり大変な部分もりましたが、単価を上げる事や店販を売る事も容易になり、地域で差があるな、と感じました。
まとめ
何か要求する事無く10年近く働き、今でも大変感謝をしていますが、疑問を持った事を申し出る勇気があれば、もう少し早くに昇給していた可能性もあったかと思います。
大きな会社やチェーン店では、きちんと規定を設けてある会社がほとんどかとは思いますし、個人店では未だに行き届いていない社会保険完備などの安心もありますが、田舎から出てきた情報の少ない新卒採用者を上手く会社になじませ低賃金で労働させると言う事は往々にしてあるような気がします。
自立したスタイリストであれば、自分自身でリサーチや分析をして、配属先や給料等、交渉する力があるかどうかで働き易さや給料も変わってくると思います。