東京都中央区勤務している美容師のお給料事情
美容師のお給料体系は、美容室ごとに違うことが多いです。 そこで、私が働いていた東京都中央区の美容室のお給料がどれくらいだったのかをご紹介します。
アシスタントのお給料
国家試験に合格することで、ようやくお客様を担当できるようになります。
最初からカットができるわけではなく、アシスタントとして技術を学んでいくことになります。
最初は、基礎のシャンプーから学んでいきます。
新卒で入社後の東京都中央区の美容室の初任給は基本給17万円でした。
一般的な企業と比べるととても少ないように感じますが、実は美容師の初任給としては割と高い方です。
地方に行くと、13~15万円の初任給も当たり前。
東京都中央区の美容室がなぜ高いのかというと、都心なのでメニューの単価が少し高いこと、物価も高く、そして一人暮らしをする際、東京は家賃も高額なので、少し高めに設定されているのです。
17万円スタートですが、技術の試験に合格するごとにお給料がアップしていきます。
シャンプーの試験に合格すると2千円アップ。
カラーの試験に合格するとプラス3千円アップ。
マニキュアの試験に合格すると2千円アップ
縮毛矯正の試験に合格するとプラス2千円アップ。
パーマの試験に合格するとプラス3千円アップなど。
このように、勤続年数に応じてではなく、毎月2回の技術試験に合格したらお給料がアップしていきました。
アシスタントは、自分の練習の頑張り次第でお給料は上がっていくシステムをとっています。
同期入社もいるので、切磋琢磨しながらスキルアップできるのも、頑張れる要因です。
スタイリストのお給料
働いていた美容室では、だいたい3年程でスタイリストになっていた人が多くいました。
アシスタントの初任給より3万円しか上がっていないように感じますが、ここからお客様を担当し売上に応じての歩合がつきます。
そのため、お客様を担当して売上が上がれば上がるほど、お給料に反映されるシステムです。
美容室によっては、完全歩合制のところもありますが、私が働いていた美容室は、最低給料が保障されている一部歩合制をとっていました。
閑散期でも、最低給料が保障されているので、お給料が極端に減ることもないですし、忙しい時期でもお給料に反映されるので、不満はありませんでした。
歩合は、月の売上の7%。
100万円以上売り上げれば10%の歩合となっていました。
スタイリスト歴が長く、固定客がつけば、それだけ指名してもらえてお客様を担当することが可能です。
指名料はない美容室だったので、指名も多く取れます。
平均、月80万円の売り上げで25万6千円程のお給料。
お給料を増やしたいのであれば、技術をアップさせて固定客を増やすこと。
SNSなどを利用して、集客をする。
など集客のためなら何でもOKだったので、自分次第で売上を上げる努力をそれぞれがしていた印象です。
賞与について
年2回賞与をもらえている企業が多い中、基本的に美容室で賞与を設けているところは少ないように思います。
多忙な業務内容に比べると、賞与がなくて悲しい気持ちはありましたが、働いているとそれが当たり前のようになっていたので、なんとも思いませんでした。
ただ、個人店だったので、年末に店長から「お疲れ様」とお小遣い程度もらうこともありました。
金額は少ないですが、1年間頑張ったという気持ちになれるので嬉しかったです。
交通費の支給
美容室の営業は、10時~21時までだったので、営業後に練習をしたりすると、終電になってしまうことが多く、ほとんどのスタッフが電車で20分圏内に住んでいました。
ただし、終電を逃してもタクシー代はでませんし、家賃補助もありません。
店販の歩合
それらをお客様に売ると、個人の月の売上高に応じて10%の歩合がもらえました。
店販を売っても歩合がつかない美容室もある中、10%もらえるのは、アシスタントには嬉しい収入になるので、店販をアピールしているスタッフが多かったです。
ただ、強引にアピールしすぎて、クレームになっていることもあったので、その後商品を紹介するのはいいことだけど、強引に買わせるようなことはしないように!と店長がスタッフに呼び掛けていました。
まとめ
お客様を担当して売上が上がれば上がる程、給料もアップしていきますが、頑張っても年収400万円前後。
一般企業のように年功序列で上がることもないので、厳しい世界といえます。
ただ、それだけやりがいも感じますし、やりたい仕事をさせてもらえているので毎日楽しく仕事ができていました。
お客様とも仲良くなれますし、なによりスタッフ同士の仲が良かったので、美容師には、お給料以上に働きやすさが重量だと思います。