千葉県千葉市の美容室で働いた実態について
千葉市は政令指定都市であり、千葉県の中心部でもありますが、郊外となると車が無いと厳しい田舎も有ります。
千葉市の中でもＪＲ千葉駅周辺は、とても美容室が密集しているエリアであり、千葉を拠点とした美容室で働いていた方が独立し開業されているサロンが多いようです。
千葉でしか働いていないと言う人が比較的多く、近隣サロンの事情を共有していたり、横の繋がりが強い地域と言う印象でした。
都市部だからと言って、東京都内で良く見かけるチェーン店があちこちにある、と言うわけでもなかったです。
客層は様々でしたが、県内でも案外遠い所から電車や車で来られる方も多く、これは、千葉県が東京都の隣にありつつも半島の地形であり、都内に出るのでなければ千葉がまず出やすい都市であると言いう事が一因とも考えられます。
その為か、東京都内でありがちな、帰省のシーズンは街が静かと言う事もあまりありませんでした。
スタイリスト
売り上げが一定数を超えると歩合がつくので、こちらのエリアで働いていて、お客様を連れて転職してこられるスタイリストには好条件だったと思います。
逆にお客様がいない状態からのスタートとなると暇な時間帯は他のスタイリストのアシスタント業務をする事になりますが、フリーのお客様が多数いらっしゃるので、再来させる技術と集客ツールを上手に使い、焦らずリピーターをコツコツと増やしていく忍耐力があれば給料は少しずつ増えていく人がほとんどでした。
お客様を２～３名掛け持ちする営業スタイルで、スタイリスト同士でもヘルプし合う風土があり、忙しい時はトイレに行く暇もなかったです。しかし、今まで入客する機会が少なかった人やジュニアスタイリストの人は、経験を積むには良い体制だったのではないかと思います。
交通費支給、社会保険、店販手当10%、有給を申請して取るスタッフもいましたが、あまり歓迎されていなかったと記憶しています。ボーナスはありません。
業界の常識であり世間の非常識である労働時間は、やはり12時間程であり、休憩が取れる日もありますが、取れない日の方が多かったと思います。
パートスタイリスト
交通費支給、扶養に入っておらず日数と時間数を満たしていれば、社会保険をかけてくれていました。
シフトは事前に提出し、家庭の事情などで急な休みになる場合はサロン内でご予約の方へ連絡を取ったり対応をしてくれていて、後から責められる様な事は無かったです。
ノルマは無く歩合もありませんが、接客はマンツーマン体勢ではなく、掛け持ちをしなくてはいけないので、アシスタントが少ない日や混み合っている日はなかなか大変だったかと思います。
アシスタント
千葉で働くメリット・デメリット
その差はあれど、東京都内のスタイリストとさほど変わらない給料にもかかわらず、千葉の家賃は都内と比べてかなり安いので生活費が抑えられます。そもそも地元で実家暮しと言う人も多く、私が都内で働いていた時より、若くして家庭を持っていたり、車を所持していたり、貯金をしている人が沢山いて、千葉で働いた当初はびっくりしました。
何かお金の使い道が決まっていたりお金を貯める目標があると言う人にとってはとても良いのではないでしょうか。
また、働いている美容師もお客様も地元思考の方が多いので、顧客になっていただいたら長いお付き合いになれる可能性も高いと感じます。
東京都内まで1時間程で、セミナーに参加したり、遊びや買い物に出向くのも、容易いのはメリットかと思います。
デメリットと言う程ではありませんが、千葉で事足りてしまう事も多い為、都心に向かうと言う考えが薄く、気がつくと上昇思考不足、勉強不足になっているなんて事も否めません。
先に述べたように、横の繋がりが強いので、誰が知り合い、最近こんな事があったと言う情報が飛び交うのが苦手な方には最初なじみにくさを感じるかもしれないです。
千葉県はとても広いので、あまり遠くからの通勤となると時間が取られる事、終電が早いので遅くなると帰れなくなる事、交通費が高すぎて支給される範囲を超えてしまうと負担が増える事等が、デメリットかと思います。
