グレイヘアのカラーデザイン&テクニック

白髪を黒く染めるカラーグレイカラー。グレイカラーはハイライト、ローライト重ね塗りのテクニックでデザインのバリエーションはすごく豊富になりました。
白髪染め=隠すは、傷むからハリコシが無くなる、伸びてくるとすぐ気になる、というお客さまの悩みがあります。
お客さまの悩みをカバーして、悩みを解決する。お客さまの悩みをどう解決するか。
私の実体験を交えながら紹介していきたいと思います。

白髪の特徴

毛髪の元になる細胞は、頭皮内部の毛乳頭の周りには毛母細胞があります。
つくられた細胞は少しずつ押し上げられて、頭皮から出て髪となります。
老化すると毛髪周期に変化がおこり、衰え、衰退、休止が長くなります。
こうして髪の毛が成長する過程で、つくられたメラニン色素が毛母細胞に取りこまれ、色素が定着して髪の色が決まります。
メラニン色素(お肌を守るために働いてくれる大切なもの)はブリーチ剤でブリーチすると、黒→茶→橙→黄→白の順番に変化します。
白髪は、メラニン色素をほとんど持たない状態です。
白髪が生える原因としては、メラノサイト(色素細胞)の機能低下、老化によって起こるといわれています。
メラノサイトの機能が衰える原因は解明されていません。
栄養不足やストレスも原因として考えますが、はっきりとはわかっていません。

白髪と黒髪

白髪と黒髪はどこが違うのか?白髪と黒髪の違いは、メラニン色素の種類。
白髪はメラニン色素がほとんど存在していませんが、黒髪にはいろいろな色素が混ざり合っています。
白髪は黒髪に比べて髪が太い、内部に空洞があり、光が当たると乱反射することも特徴です。
白髪は、カラー剤の染まり具合が悪いのも特徴です。白髪を染める時の注意点は、色の出方が黒髪とは違い、黒髪は、毛髪中のメラニン色素をどこまでけずっていくか考えます。
白髪は、メラニン色素がほとんど存在しないので、染めたカラー剤の色味がはっきり出ます。
白髪度が低いベースは、レッドやオレンジ系のカラー剤が白髪をしっかり染めてくれて適度な明るさも表現できるので、レッドやオレンジ系のカラー剤が向いていると思います。

グレイヘア用のカラー剤とファッション用のカラー剤

2つのカラー剤の違い。グレイヘア用のカラー剤は、白髪を染めるための色素がしっかりはいっているので彩度が低いですが、ファッション用のカラー剤は、求める色味を表現します。
彩度が高くなるようにつくられています。

顔周りのウィービングハイライトでレッド系のカラーを重ねて白髪をぼかす

カラー剤①オレンジブラウン12レベル
カラー剤②オレンジブラウン8レベル
カラー剤③クリア系レッド8レベル

染め方

・明るさを出すために、フロントにウィービングを入れます。フロントから厚さ2cmほどのスライスをとり、深さ1cm、5mm幅・5mmほどの間隔で毛束をすくいます。
・とった毛束にサーマルペーパーをあてます。カラー剤①を根元から毛先まで塗布します。
・1枚目と間隔を1.5cmあけてスライスをとります。2枚目も同じようにウィービングします。
・フロント3枚も同じようにウィービングしていきます。ライトサイド(ハイライト)2枚、ヘビーサイド(レッド系カラー)2枚ウィービングします。
・ベースつくり。ウィービングをして残った髪にカラー剤②を塗布します。最初は根元だけに塗布します。カラー剤は多めにつけます。
・全体の根元を塗り終わったら、コームでスルー。根本に塗ったカラー剤を毛先の方までのばします。
・15分ほど放置後、ウィービングした部分のペーパーをはずします。全体に軽く水を吹きかけてから塗ったカラー剤をコームでていねいに取りのぞきます。
・全体に深みを出して、落ち着いた明度にするために、カラー剤③をワンタッチで塗布します。
・全体に塗布したら、10分ほど放置してシャンプーします。

ホームカラーで髪を傷める原因とは?

ホームカラー剤は、使いやすさ、髪が染まることを優先させた商品になっています。
そのため、pHを高めに設定してあります。
ニオイを軽減するため、不揮発性のモノエタノールアルミンを使っている商品が多いので、髪を傷める原因でもあります。
ホームカラーは購入した人が自分自信で塗布します。
そのため、時間をおきすぎてオーバータイムになったり、傷んでいる髪を繰り返し染めることもダメージになる大きな原因です。
美容室のカラーは、薬剤の使い方、塗布のテクニックによってダメージを減らして染めることが可能です。色んなデザインも提案できます。
その点を強調してホームカラーしているお客さまにサロンカラーに変えてもらうよう提案もしていました。
実際ホームカラーをされているお客さまに「パーマをかけて」とカウンセリングで言われた時はお断りしたこともあります。
ホームカラーからサロンカラーに変えてもらって、美容室のシャンプートリートメントを使って頂くのが良いと思います。
髪の毛がホームカラーで傷んでしまったお客さまも美容室のシャンプートリートメントを使うようになって髪質が変わって髪が美しくなったお客さまもおられました。
お客さまの意識を変え、提案する力も大切だと思いました。
男性の白髪染めは女性と違う??白髪の目立つ部分だけを染め、適度に残す。
男性の場合、白髪もある意味ステータスになります。
全体をきちんと染めるよりも、目立つ部分やお客さまが気にしている部分はしっかり染め、他の部分はお客さまと相談しながら適度に白髪を残すようにすると良いと思います。
男性は、自宅で白髪染めをする人が65%。美容室で白髪染めをする人が24%です。
男性は女性にくらべて白髪をあまり気にしない傾向がありますが、サロンカラーをおすすめして男性ももっともっとかっこ良く、お洒落を楽しんでほしいですね。

まとめ

グレイヘアのカラーデザイン&テクニックと白髪について紹介してきました。
グレイカラーは白髪を隠すものではなく活かすもの!?カラー剤の進歩で明るいグレイカラーやお洒落に染められるカラーが増えてきました。
最近では白髪をそのまま活かしたデザインも人気です。
私の務めていた美容室もグレイカラーが一番人気のメニューでした。
定期的に白髪染めにこられるお客さまや、白髪染めはカラーの色の種類が多いので全体に気。
気分や季節によって色を変えたりされているお客さまもおられました。
大切なのはツヤのある髪。白髪でも黒髪でも髪にハリとツヤがあると嬉しいですね。

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