福岡県で美容室を独立したときの体験談
「スタイリストとしてキャリアも積んできたし、そろそろ福岡で美容室開業したいけど実際どうかな~」
本記事では実際に福岡で独立開業したした筆者の経験談を軸に、これから開業を考えている美容師さんにむけてお話します。
筆者のキャリアとしては専門卒後に宮崎県で5年下積を終えてから25歳の冬に福岡で独立開業しました。
通常下積した場所で顧客をつけて独立が普通ですが、私は他県での独立でしたのでかなり開業準備にテコ入れした自信があります。
開業に向けての立地調査
・ターゲットにしたい人が住んでいるか
・条件の良いテナントがあるか
開業のための立地調査は週に1回の休みを利用して宮崎から高速バスで言ってました。事前に美容室専門の居抜き業者に連絡していろんなテナントを紹介していただきました。
それぞれ美容室ごとにコンセプトがあると思いますのでファミリー層狙いのお店はどれだけ家族が多く住んでいるか、若いトレンド向けのお店であれば歩いている人たちがおしゃれな人が多いかなど実際に見て回るのは非常に大切です。
僕はメンズの学生ターゲットにしていたので福岡の大きな大学周辺のテナントを探していました。
いい場所のテナントほど埋まっているのでなかなか簡単には見つかりませんが根気よく1年ぐらいかけて探すとようやく一軒空きが出たのでそこに決めました。
自分の美容室のコンセプトに合った場所を根気よく探し続けましょう
他店の価格調査
・ホットペッパーに掲載されているお店全てを調べた
ビジネス全てに言えることですが価格調査と言うのは必ず必要で、私も開業する際は福岡のホットペッパーに掲載されているお店の料金全てを調べました。仕事終わりにスマートフォンを開いて毎日2時間ほどかけていましたね。
この後の資金繰りでもお話ししますが、このような資料はお金を借りる際に必要ですので細かく調査しておく必要があります。
この調査で気づいたのが格安の店舗もあれば割と高い料金設定をしているお店もあり、そのお店のコンセプトを知ることができたので自分のお店を開業する際の参考にもなりました。
必ずやっておきましょう。
資金繰り
国民政策金融公庫で借りた
アシスタントの時から貯金はほとんどできていなかったので実際に開業する際の資本金は国の政策機関である国民政策金融公庫で借りました。この国民政策金融公庫はかなり低い金利でお金を貸してくれますので日本で開業を考えている人たちは皆さん利用しています。
間違ってもテレビ等で見るサラリーマン金融から借りるのは金利が高すぎるので絶対にやめておきましょう。
国民政策金融公庫の金利1%ほど
サラリーマン金融の金利4.5%から
金利は借りる金額が大きいのでたった数%の差でもかなり大きな金額になりますので注意して見ておきましょう。
そして国民政策金融公庫では融資を受けるために面談が行われます。
その際に事業計画書を作っていく必要があり、事業計画書には
事業内容
立地
何を売るのか
お店を大きくするための施策
お金の流れ
などかなり事細かに作っていく必要があります。
私も実際に一年間かけてこの事業計画書を作成したのでかなり時間を費やしました。
ここで借りることができなければ開業は難しかったので面談前日までチェックした記憶があります。
そしてまず最初の面談の前に担当者から事前の軽いチェックがありますのでそこでいちど事業計画書を見せます。
もしそのチェックの際に不備があればその時に教えてくれますので再度それを直してチェックを受けます。
ここでの一番のチェックは借りたい金額のチェックが1番大きいです。
なぜなら融資を受けたい金額は自分が持っている資本金の何倍までと言われており、私が聞いた話では3倍とまで言われております。
その当時は先程も言いましたがあったんでお金がなかったのでここは何かとチェックが入りました。
そしていざ本番の面談では拍子抜けしたのが事業計画書はそこまでチェックされず、今まで公共料金の支払いに滞りがないかなど自分の信用情報に傷がないかなどのチェックがかなりされました。
正直な話事業計画書はそこまで見られなかったので時間をかけたのになと不満はありましたが、結果的に融資を受けることができました。
その時の自己資金は100万で借りれたのは300万です。
自己資金0円はちょっと厳しいですね。
まとめ(福岡県で美容室を独立したときの体験談)
立地でお客様の層はかなり変わる
他店の料金設定は参考程度で大丈夫
お金は国民政策金融公庫から借りよう
立地の調査や他店の料金設定の調査など結局のところオープンする前にどれだけ良い場所かどうか調べられたかで店が繁盛するかどうかは決まると言っても過言ではありません。早く独立したい気持ちはわかりますがまずはしっかりと良い場所があるか調査してからにしましょう。
そしてお金に関しては国民政策金融公庫から借りる1択だと思っていただいて結構です。
国が用意している政策ですので金利の低さはどこよりも低いのでおすすめ。
みんなで自分のお店を構えましょう。