今更聞けない、サロンカラーとホームカラーの違い

サロンで働いていると、必ずといっていいほどお客様に、「ホームカラーとサロンカラーの違いって何ですか?」というご質問をいただきます。
もしくは、「ホームカラーはすごく痛んでしまう。」などのご意見をいただいたりすることもしばしば…。
サロン勤務の美容師さんは、当たり前のようにサロンカラーを一生懸命に学んでいますが、突然、ホームカラーについてお客様に尋ねられてたら、あいまいな答えになりがちです。
そこで今回は、サロンカラーとホームカラーの違いについて詳しくまとめてみました。

ホームカラーは痛むのか?

ホームカラーとサロンカラーに傷みの違いはあるのでしょうか。
やはり、ホームカラーはお客様が言うように「ものすごく傷む」のでしょうか。
ざっくり答えると、ホームカラーが、ものすごく傷むということは、ありません。
何故なら、カラー剤の薬事法で髪への負担となる成分の一定量が定められているからです。
ただ、ホームカラーの薬剤は、カラーの匂いを抑えるために、サロンカラーとは違う成分が使用されていることが多いです。
そのことについては、ホームカラーの成分で詳しくご説明いたします。

ホームカラーの成分

サロンカラーの1剤のアルカリ剤に、アンモニアを多く使用しているのに対して、ホームカラーの1剤は、モノエタノールアミンという成分が多く使用されています。
その理由は、ホームカラーは自宅で髪を染めるので、刺激臭を抑えるために、匂いの少ない成分が使われているのです。
モノエタノールの特徴としては、揮発性が少なく、毛髪内部に残りやすいので、長期的に使用し続けると、毛髪の負担になってしまいます。
また、2剤は、ホームカラーの場合、常に6%の濃度の過酸化水素水が付けられています。
ですので、サロンのように、ハイトーンの既染毛には、低いパーセントの過酸化水素水を使用することができません。
ハイトーンの毛先に新生毛と同じように、6%の2剤を使用すれば、髪への負担もはかり知れませんよね。
ですので、ホームカラーのお薬自体が、ものすごく傷むのではなく、髪の状態と見合わずに使用してしまうと、結果、髪が傷んでしまうことになります。
ホームカラーにはお家でカラーをするのに、匂いなどを抑えたり、負担にならない工夫が施されています。
ですが、上記に述べたように、ご自身の髪の状態に見合わずに長期的に使用し続けてしまうと、髪が傷んでしまうということになります。

ホームカラーは希望色になるのか?

では、市販されているホームカラーは、狙った希望色になるのでしょうか?新生毛であれば、パッケージの写真に近い色になります。
ホームカラーは、それ一つで配合された色になります。
ですので、既に色味がのっている既染毛の場合は、サロンカラーのように補色を使用したりすることができないので、明確に同じ色にするということは難しくなります。
サロンカラーの場合は、様々なカラーのメーカーを、置いているサロンが殆どですので、大体40~200種類くらいのカラー剤で調合します。
ホームカラーの場合は既に調合されているので一人一人の髪の状態に合わせるという点では、難しいといえます。
良い点では、お家でカラーをしてもムラになりにくいように調合されているので、ホームカラーならではの良さというものはあります。
また時間のない時などは、自宅で好きな時にできるという手軽さは魅力です。
ですが、上記に書いたように、既にカラーをした髪の毛では、100%希望色通りというのは、難しいでしょう。

白髪染め

白髪染めのホームカラーは、手軽で良いと思います。
ハイトーンのオシャレ染めのように発色が複雑ではないので、失敗することも少なく、わりと使いやすいと思います。
ですが、白髪染めは、色味が濃い分、一度ダークな色で染めてしまうと、次回、明るいトーンにすることは難しくなります。
そのことを知らずして、自宅で白髪染めをし、サロンで明るくしたいというミレニアム世代のお客様をよくお見かけします。
きれいなスタイルを維持するためにも、白髪染めのお客様でホームカラーの話題がでたら、ぜひお客様にお伝えすべきだと思います。

まとめ

今回はホームカラーとサロンカラーの違いについて書かせていただきました。
カラー成分の違いとしては、1剤のアルカリ剤の成分の違いです。
ホームカラーが大幅に傷むのではなく、自宅でのカラーは、塗布時間や放置時間、今の髪の状態によってのカラー選び、使い方などの原因で大きな傷みにつながってしまいます。
ただ、長期的に使用すると、ホームカラーは揮発性が少ないので、毛髪内部に残りやすく、髪の負担になってしまいます。
白髪染めの場合は、一度暗くすると、次回に明るい色に出来ませんので、長期的に考えて色味を選定しないと、失敗の原因になります。
オシャレ染めの場合は、今の髪の状態をよく見て、カラー剤を選び、痛みにあわせて塗布量なども調節することが必須ですね。
ホームカラーは手軽で良いですが、サロンカラーとの違いは、髪の状態にあわせたカウンセリング、技術、色味の選定などができないので、美容師側からすると歯がゆいものがありますね。

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